そうそうたる女優陣の“地上波では見せない狂気の名演”に注目 女の悪意たっぷり「坂の上の赤い屋根」
子供の頃、同級生の母親で面倒臭そうな人が何人かいた。娘がもらした不満を担任教師に直接電話攻撃したり(娘がわがままなだけなのに)、息子の行動を逐一監視して、妨げたり遮ったりで成長の機会を奪う。過保護・過干渉の母親たちは40年ほど前にも存在したが、彼女たちは納得のいく人生を送っただろうか。あの子たちはどんな大人になっただろうか。同じことを繰り返していないといいけれど。
すべてを母親のせいにしてはいけないが、母親の業(ごう)が明らかに諸悪の根源で、一種の病を引き起こしたと思わせたのが「坂の上の赤い屋根」だ。...