「いま振り返っても恥じ入るばかり…」出馬会見の「乙武洋匡」氏、不安材料は「8年前の女性問題」と「再選挙のリスク」

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元妻と3人の子どもとは8年間やり取りなし

 しかし、たとえ8年前の出来事とは言え、妻と子どもを裏切り、5人もの女性と次々に不倫関係に耽っていたという負のイメージを消し去るのは容易ではないだろう。

 質疑応答ではこんな質問も飛んだ。

「2年前の参院選出馬も含め、こうした出馬の際には、 3人のお子さんや元の奥様に報告とか相談はされていらっしゃるのでしょうか」(記者)

 この質問に乙武氏は、

「もうすでに家族でなくなって 8 年が経っておりますし、先方も乙武の元妻であるというような見られ方は避けたいと思っているでしょうから、特に私の方から個人的にご連絡をするということは、前回も今回もしておりません。また日頃から連絡を取り合うということもしておりません」

 とした上で、

「3人の子どもに対する経済的な責任というのはしっかりと果たしておりますので、特段、それ以上のやりとりというのはこの 8 年間しておりません。私自身が様々な思いを飲み込んで、そうしたスタンスを貫いております」

 口数は少なく、その声や表情はあまりに暗い。「障碍者支援政策」への意気込みや、「政治とカネ問題」への怒りについて語る際のトーンとの落差に、乙武氏自身にとっても過去の清算が容易ではないことを窺わせるのであった。

8人の大混戦が予想されている

 出馬について、小池百合子・東京都知事から打診があったのは3月に入ってからだったと明かした乙武氏。

「私も少し意外だったんですけれども、SNS などを通じて、これまでの私の発言、また活動をチェックしてくださっていたようで、非常にそこに対して高く評価をしていただけていたことに、私自身、非常に心を動かされました」(乙武氏)

 ただ、「選挙にめっぽう強い」と言われる小池都知事の全面的なバックアップを受けてもなお、今回の選挙は一筋縄ではいかない。

 乙武氏以外に既に7人もの立候補予定者が乱立しており、その中には須藤元気氏をはじめ、乙武氏に負けず劣らずの知名度を持つ候補者もいる。

【立候補予定者】
●須藤元気(46)無所属 参議院議員(1期)・元格闘家
●秋元司(52)無所属 元自民党衆議院議員(IR汚職事件で起訴され上告中)
●金沢結衣(33)日本維新の会 元会社員
●小堤東(34)日本共産党 党地区委員長
●吉川里奈(36)参政党 看護師
●飯山陽(48)日本保守党 麗沢大客員教授
●酒井菜摘(37)立憲民主党 元江東区議

「ただ、決め手に欠けるというのが正直な印象です。ただでさえ候補者が乱立した状況で、本命視されている乙武氏に、万が一また何か不利なニュースでも出てしまったら、いよいよ票が割れて大混戦になる」(政治部記者)

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