驚異の「9秒58」 ソフトバンク「周東佑京」が開幕シリーズで見せた“新俊足伝説”に迫る!
異次元の“足”
恐るべきスピードでつかんだ4点目。最終スコアは5―2でソフトバンクの勝利だったから、それこそ周東の『足』が効いて、開幕カードの勝ち越しを決める白星になった。
「とりあえず、最後までスピードを落とさず、ということだけでした。あそこの1点はよかったと思います」
そう振り返った周東は、開幕3連戦でいずれも「1番」でスタメン。初戦は4打数無安打の3三振。2戦目は1回の第1打席で四球を選ぶと、すかさず二盗を決めている。
3戦目は、3回に三塁前へのバント安打と二盗。四球で出塁した8回の“生還劇”は、先に詳述した通りだ。
「なかなか塁に出られない中でも、1番で出してもらっているんで、何とかしたいなと思っていたんです」
開幕3連戦で、ヒットは1本だけ。それでも、1番・周東の存在感は輝きを放っていた。3年ぶりのV奪回へ、その異次元ともいえる『足』は、ソフトバンクにもはや不可欠な存在になったと言っても、過言ではないようだ。
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