ロッテ・佐々木朗希 新フォークボールはZOZOマリンの恩恵は受けられず…新庄監督の“指令”にも大苦戦
メジャー挑戦よりもまずは……
「佐々木の将来性は昨春のWBCで証明済みです。この日のピッチングだけで評価が落ちることはないと思いますが、100球前後でいつも交代してしまうのは残念ですね。メジャーリーグの先発投手も100球メドで降板しますが、余力を残しての交代です。日本は中6日の6人制の先発ローテーションでも、試合数の多いメジャーリーグは中5日5人制です。かねて指摘されていたスタミナ不足は解消されていません」(米国人ライター)
また、暴投もあった新フォークボールだが、3月24日のオープン戦ではイメージ通りの落下軌道が描けないことを意識してか、ストレートで勝負する場面も多く見られた。球速は160キロを超えていたものの、どうも新フォークボールを完璧に操れていないようだ。
「17日のオープン戦では、いきなり初回に4点を奪われました。球場はZOZOマリン。この日は強風注意報も出ていましたが、マリン風に煽られて制球力を失った印象でした」(前出・スポーツ紙記者)
ところで、佐々木の今季初登板と前後して、USAトゥデー紙が報じた記事に関係者の間で衝撃が走った。
〈佐々木は今季終了後にドジャースに移籍する計画だと予想している。ある球団のGMは、全ての球団が彼を欲しがっているが、ドジャース以外の球団に行くことはあり得ない。みんなもう分かっていること〉
記事を書いた記者は日本語が話せることでも知られる。大谷翔平(29)のドジャース入団会見でも質問をしており、大谷の回答に納得がいかず、当時の水原一平通訳に「そんな質問はしていないよ。聞きたかったのは~」と、発言し、注目された。そのため、今回の特ダネの情報源は「日本球界の関係者ではないか」とか「佐々木の周辺から出ているのでは」といった見方もある。だが、それよりもまず、吉井理人監督(58)の言った「中6日で1年間、先発ローテーション死守」をクリアしなければ、メジャーリーグ挑戦の話は何も進まないのではないか。