「めざまし」時代は胸を小さく“逆加工”…「グラビアやるくらいなら新潟に帰ろうと」豊島心桜を変えた20歳の決心

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「グラビアをやるぐらいだったら新潟に帰っちゃおうと…」

「サイン入りアルバムはめちゃくちゃ嬉しかったんで、さすがに入った方がいいかなと思って(笑)。事務所の方には『とりあえず在籍だけしませんか?』と言われて、ママも『みんながなれるわけじゃないからやってみたら?』という感じで。それで事務所に入りました」

 事務所のすすめもあり、芸能界入りを機に上京。2020年、高校2年時には「めざましテレビ」のイマドキガールに選ばれた。実は高校時代には事務所から何度かグラビアを打診されたこともあったが、その度に固辞したと言う。

「芸能界に憧れがなくて、どちらかというとノリで入った身だから仕事に対して当時はそこまで意欲がなかったんです。レッスンにも行きたくなかったし。だから事務所には直接言わなかったんですけど、グラビアをやるぐらいだったら新潟に帰っちゃおうと思ってました」

 そんな豊島がなぜ、グラビアに挑戦することになったのか。

「高校3年間でイマドキガールはあったんですが、それ以外であまり仕事もしていなかったんです。同年代は大学や短大、就職と進路を考えたり真っ当に年齢を重ねていっている。一方、私はラーメン食べて、猫カフェ行って、映画見て、アニメ見てみたいな、なんかそういう自堕落な生活をしてたから『自分は何をしているんだろう』って」

「でもここで辞めたら、『イマドキガール』にはなれたけれど、それだけのなんだか緩くやっていたよく分からない人になっちゃうじゃないですか。それでは新潟には帰れない。やっぱり田舎のコミュニティって狭いから『あいつ、やっぱダメだったね』みたいになっちゃうのが嫌で。なんかドカンとやらないとなって思って。でも、いきなりドラマの主演になれるわけでもなくって。今、自分に何ができるかなって思った時にグラビアの話があると聞いていたので『もしかしたら今こそ挑戦するべきかな』と思って。グラビアをやることで次に繋げて、どんどん高いところに行けたらいいなって」

 こうして2023年11月、週プレ誌面でグラビアデビューを果たす。さらに、デビューから3週間後という異例のスピードで同誌の表紙を飾った。

「反響はすごかったですね。友達や近い人からも『よかったじゃん』と言われたし、インスタのコメントも『かわいかった』とあって。自分に自信がないので、私がやって誰が見るんだろうみたいなと思ってたから、ポジティブなコメントのほうが多かったから安心しました。普段は着やせすると言うかダボっとしている服を着ることも多いから、胸のことは気づいてない人が多くて。おばあちゃんの友達に『そんないいもの持ってたんだね』って言われました(笑)」

高まった自己肯定感

 グラビアを通して自信がついた今、芸能の仕事を続けることに迷いはない。

「グラビアで注目を浴びたことで自己肯定感が高まりました。いろんな方に褒めてもらって。今はグラビアは楽しいし、お芝居ももっとできたらいいなと思ってます。未来のことはどうなるか分からないけれど、今はこの世界をい続けたいと考えています」

 4月5日スタートのドラマ「君が獣になる前に」には千田ミヤコ役で出演する。グラビアにも意欲を見せる。

「まだグラビアでは新参者。でももう少し経験を積んだら、こういう感じで撮りたいとか、こういう衣装がいいとか企画の段階から入れたら。女性が好きそうなグラビアもやってみたいですし、食べることが大好きなので、食べるグラビアとかやってみたいです」

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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