青井実アナ、「イット!」デビューを業界のプロが評価 「宮司アナは孤軍奮闘。視聴率は好感度が一番ですから…」

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あの青井アナ

「リニューアルした『イット!』は、グルメでもなくエンタメでもなく、硬派を通しました。賽銭泥棒の撮影など独自色も出し、16時、17時、18時の正時で仕切り直すこともなく、番組をストップせずにネタでまたぐなど新たな番組作りも見られました。それでも、数字が良かったのは、初回の物珍しさからでしょう。青井アナはなんの挨拶もなしにNHKを辞めた挙げ句、『イット!』の記者発表の場で異例の謝罪をしたことで、SNS上では『何でフジに来て謝ってんだ!』と総ツッコミを受けていました。もっとも、それによって彼が本当に4月からキャスターを務めることが周知されたわけです。彼がどんな顔をして報道番組を務めるのか、興味を持った視聴者は少なくないと思います」

 ならば今後は?

「視聴者はどうしても“あの青井アナ”という先入観を持って見てしまいます。視聴率は好感度が第一ですから、明るい未来が待っているとは言いがたい。スペシャルキャスターという御意見番的なパックンも疑問です。自民党の裏金問題の際には『私は(日本)国民ではありませんが、税金は払っています』と前置きしてから持論を語っていましたが、多くの視聴者は外国人に自国の出来事を批判されるのを嫌う傾向がある。米ハーバード大卒のお笑い芸人ということで気の利いたことは言えるかもしれませんが、少なくとも初日は傾聴に値するコメントはなかったですね」

 それだけに可哀想なのが宮司アナだという。

「先輩の加藤綾子アナからMCを引き継ぎ、3月まで榎並大二郎アナと共に生え抜きの局アナ2人で『イット!』を担当してきました。評判が良かった相棒の榎並アナを失った上に、青井アナとパックンの下、孤軍奮闘といった印象です」

 なぜ、フジはこのような選択をしたのだろう。

「本当に懲りていませんね。2016年には『報道ステーション』(テレ朝)のコメンテーターとして一躍人気者となったコンサルタントのショーンKを引き抜き、深夜の報道番組『ユアタイム』のMC抜擢を発表したものの、経歴詐称が報じられて取り消しに。18年には元NHKの登坂淳一アナを『プライムニュース イブニング』のMCに起用すると発表した後、彼のセクハラ報道で消滅しました。その番組を引き継いだのが『イット!』ですから、二度あることは三度あるとは言いますけどね……」

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