センバツ、「低反発バット」で本塁打は3本に激減…高校野球は「スモール・ベースボール」が再び重要視される時代に
健大高崎の“凄足”
“低反発バット元年”とも言えた「第96回選抜高校野球大会」は、健大高崎(群馬)が初優勝を飾った。「機動破壊」の異名を持ち、足を絡めた攻撃には定評がある。昨秋の公式戦9試合で26盗塁。1試合平均盗塁2.89は出場32校中3位。意外なことに、今センバツでは、1回戦から決勝までの5試合でチーム盗塁数は「1」止まり。ただ、そのデータからだけでは読み取れない“凄足”を見せつけた試合があった。
2回戦の明豊(大分)戦でのことだった。一回1死二、三塁で、健大高崎の4番・箱山遥人の当たり損ないの弱いゴロが、本塁前へと転がった。...