大谷翔平の新しい通訳「ウィル・アイアトン氏」の父親は、日本の映画業界では超有名な人だった
「マトリックス」の大ヒット
これだけでも充分に興味深いが、実は彼の父親も“業界”では相当な有名人だとご存知だろうか。こちらは野球業界ではなく、日本のエンタテインメント業界、それも映画業界で名を轟かせた人物なのだ。
2019年1月、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは「ソニー・ピクチャーズ
インターナショナルプロダクションズの日本代表にウィリアム・アイアトンが就任」との報道資料を配信した。
「こちらのアイアトン氏は1955年生まれ。父親がアメリカ人、母親が日本人で、両親共に映画関連の仕事をしていたので、幼い時から映画は身近なものだったそうです。大学も上智大学で、日本人より日本語が上手です。映画業界に入ると、今のワーナー・ブラザース・ジャパンで26年のキャリアを構築、2006年に代表取締役社長に就任しました。『マトリックス』シリーズを日本でも大ヒットさせたことや、邦画を積極的に制作したことで有名です。製作者としての代表作は『るろうに剣心』シリーズ、『最後の忠臣蔵』、『黒執事』、日本版リメイクの『許されざる者』などが挙げられます」(同・記者)
映画一筋の人生
読売新聞は2010年12月、インタビュー記事で有名な「顔」の欄で、アイアトン氏を取り上げた。15日の朝刊に「映画『最後の忠臣蔵』の製作総指揮を務めた ウィリアム・アイアトンさん」との記事が掲載されたのだ。
《父がアメリカ人、母が日本人で、日本育ち。両親が海外向けの映画業界誌を発行していたため、映画は常に身近にあった。8歳の時、アカプルコ映画祭で「切腹」(小林正樹監督)を見たことが忘れられない。「腹を切る人物の顔は平静を保っているのに、足は痛みのために動いている。あの映像は強烈でした」》
《映画一筋の人生。「ほかの人と一緒に泣いて、笑って、ハラハラドキドキできるのが素晴らしい。人間はソーシャルアニマル(社会的動物)なんですから」》
「大谷選手の横に座るアイアトンさんの姿がテレビなどで紹介されると、日本の映画業界では『通訳のアイアトン氏って、あのアイアトンさんの息子さんだよね?』と、すぐに話題になりました。なぜかと言えば、実は通訳のアイアトンさん、お父さんに瓜二つなのです。あまりにそっくりなのでネットで検索し、『やっぱり親子だったんだ』と確認。Xに投稿する関係者も現れ、親子の話題が徐々に広がっているというわけです」(同・記者)
デイリー新潮は複数回、アイアトン氏に取材を依頼した。一度は丁寧な返信が届いたこともあったが、4月4日現在、文書でのコメントやインタビューの要請に対し、可否の回答は寄せられていない。