人も企業も惹きつけるテキサス州が独立? アメリカ政治の動向は「一寸先は闇」
「問題はどういう種類の米国人かってことだ」
米国では4月12日、黙示録的な映画が公開される。映画のタイトルはずばり「Civil War(内戦)」。連邦政府から離脱したテキサスやカリフォルニアなど19の州で編成される「西部軍」が連邦政府軍と激突するというストーリーだというが、どのような対立から内戦になったのかは明らかにされておらず、現実の米国社会の対立を前提にしたものではないと評されている。
だが、映画の予告編では「我々は同じ米国人じゃないか」と語りかける市民に銃を突きつける民兵が困った表情で「まあ、そうだけど、問題はどういう種類の米国人かってことだ」と返答する印象的なシーンが流れる。この映画を観た米国人は改めて、社会の分断やそれがもたらす衝突の危険性を痛感することだろう。
ロイターなどの世論調査によれば、民主主義への脅威や政治的過激主義への懸念が追い風となってバイデン氏の直近の支持率は2月の37%から40%に上昇している。
いずれにせよ、今年の米国政治の動向は「一寸先は闇」ではないだろうか。
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