【プール撮影会】“なぜ公営施設で?”“18禁なのに規制必要?” 議事録に見る、賛否双方に残ったしこり

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「18歳禁止のイベントとなったのだったら…」

 新しいルールについては賛成派にも疑問が上がっています。新たに過激な水着やポージングがNGとなりましたが、「18歳禁止のイベントとなったのだったら過激な水着やポージングをOKしては」というのです。

 この点に関して議事録などをみると、過去の判例から、イベント主催者、出演者、参加者の合意があったとしても、水着やポージングが仮に違法となった場合には、協会側もほう助罪に問われるおそれがあることから、ゾーニングがされた空間でも過激な水着やポージングはNGとしたと説明されています。

 3月5日に発表された「開催の手引き」についてネット上で話題となったのは、イラスト付きで紹介されたNGポージングや水着についてでした。

 昨年7月に暫定ルールが発表された際にもイラストが話題となっていましたが、今回の「開催の手引き」では「各10センチメートルの三角形以上の衣装(トップス)」、「足の付け根より高い位置にあるハイレッグ」などかなり細かく規定しています。

 議事録には名前こそ書かれていませんが、衣装のレギュレーションについては同人誌即売会「コスホリック」のものを参考にしているようで、水着のサイズの数値は全く一緒でした。

当のタレントたちの見解は

 水着やポージングの禁止で大きく影響を受けるのは出演者であるタレントです。プールでの水着撮影会に参加経験のある複数のタレントに話を聞いてみると、今回過激とされた水着やポージングをしていたタレントからは禁止に対して不満が漏れました。

 一方、同じく過激な水着やポージングをしたタレントの一人は「そうすることでカメラマンが集まるから続けていたけれど、どんどん過激化していって精神的に疲弊していた」と話してくれました。これまで過激な水着やポージングをしてこなかったタレントはNGとなったことに安堵していました。タレントによって捉え方はそれぞれで一概によかった、悪かったとは言えない状況です。

 ただし、撮影会用の水着を買いたいが、手引きは見たもののNGなのか、そうではないかで悩んでいるという声はかなりありました。

 例えば水着ボトムでNGとされる水着には「サイドが紐状で露出が過度」と短い説明がついているのですが、これをサイドが紐の水着はNGと捉えているタレントがかなり多いのです。

 協会の担当者に聞いたところ、あくまでサイドが紐状になった水着で露出が過度のものがNGということで、通常のサイズのボトムでサイドが紐のものについてはOKだといいます。

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