「勝ってリング上からプロポーズするはずが…」 K-1ファイターカップル、西元也史さん&MIOさんの結婚ウラ話
勝ってリング上からプロポーズする予定だったが…
愛は大いなる力を生む……はずが、MIOさんがK-1デビュー戦を迎えた9月の大阪大会。西元さんも試合が組まれたものの、二人とも判定負け。だが二人そろっての試合が再び組まれた21年5月の横浜大会で、西元さんは「ONEチャンピオンシップ」からK-1へ挑んできた選手相手に2ラウンドKO勝ち。「K-1なめんな」とリング上で絶叫すると、直後に登場したMIOさんも判定勝ち。一緒に勝利の美酒に酔った。
22年12月、Krushスーパー・フェザー級に挑んだ西元さんは「勝ってリング上からプロポーズする」青写真を描いていた。が、惜しくも判定負け。それは、大一番を会場で見守ったMIOさんも「いい試合やったのに」と悔やむほどの接戦だった。
号泣しながらプロポーズ
西元さんが改めて選んだ舞台。それは最初の告白失敗から3年後の、同じく6月の湘南平。自分が緊張することを織り込んで、事前に手紙を書いて臨んだ。
またも大雨だったが、周りに人がいない展望台で号泣しながら「タイトルマッチでプロポーズするつもりやったけど、できなくてごめん。タイトルマッチで勝って、もう1回リング上から言うから、1回目はここで言わせてください」。これにはMIOさんも号泣。雨と涙が頬を濡らした。
京都時代からの大先輩でKrush2階級制覇の山崎秀晃選手が婚姻届の証人になってくれた。大恩人でもある先輩に二人の関係を報告するのは遅くなったが「早う言えよ」と笑いながら祝福してくれた。
子どもができたら、二人がそろって勝った日の試合の映像を見せたいという夢がある。もっと大きな夢はリング上からのプロポーズだ。「一から積み上げていく」と決心する西元さんに対し、MIOさんは「焦らずゆっくり。何年後でもいい。理想は子どもも一緒に全員リングに呼んでくれること」。
二人の、夢に向けてのゴングが鳴った。