村杉蝉之介「有罪判決」で大人計画への影響 今夏上演される松尾スズキの代表作はどうなる

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俺がやる!

「彼が逮捕されたことで代演ができる人を探したのですが、なかなかいい人が見つからない。松尾さんにとっても思い入れのある作品ですから、『村杉が演じられないのなら俺がやる!』と言っていたそうです」

 村杉が「おたふく」に参加したのは98年の再演からで、役柄は宗教関係の先生・スゲヤマだった。だが、本作には松尾も役者として出演している。そっちはどうなるのか。

「松尾さんは初演と再演で病院の警備員・コオロギを演じていたのですが、今回の公演ではコオロギは阿部サダヲが演じます。松尾さんは村杉が演じたスゲヤマではなく、製薬会社の御曹司になったようです」

 さすがに村杉の代演を松尾がやるには無理があったのだろうか。

「脚本家で演出家の三谷幸喜さんは、18年の舞台『江戸は燃えているか』で松岡茉優の代役、昨年の『ショウ・マスト・ゴー・オン』ではコロナに感染した主演の鈴木京香はじめ4人の代役を務めたこともありました。自分で脚本も演出も手掛けているので、それぞれの台詞が頭に入っているのでしょう。松尾さんの場合は、そもそも本人が役者でもありますから、やってできないことはないと思います。何らかの事情で変更したのでしょう」

 村杉の逮捕は、他に影響はなかったのだろうか。

「当時、大人計画は謝罪に追われ、イベントなども中止されるなどありましたが、今回の『ふくすけ』に関しては降板するような人も出ませんでした。やはり松尾さんの舞台、大人計画の舞台に立ちたいという役者が多いんです。『ふくすけ』は東京を皮切りに京都、福岡でも上演されます。これを期に、村杉問題も払拭できると思います。あとは業界でも復活を求める声が少なくない村杉が、事件をどう払拭できるかです」

デイリー新潮編集部

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