「水原一平氏」の通訳は、本当に“意訳しすぎで聞き取りづらい”? 「日本人バイリンガル」が明かす“意外すぎる評価”とは

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むしろ後任のアイアトン氏の方が危うい?

「表面的に見れば、インタビュアーの質問の一字一句を訳しているわけではありませんし、“意訳が過ぎる”というのは一面だけを見ればその通りなのでしょう。ただ、2人の頭の中には、これまで培ってきた質問のパターン事例集みたいなものが出来上がっていて、水原さんは『この質問には翔平はこう答えるだろう』というのが全て分かっている。大谷選手も水原さんのそうした感覚を信じていて、意訳や省略も含めたある種の“誘導”を受け入れているように見えます。心から信頼しているからこそできることだと思います」(同)

 それでは、「フランク過ぎる」「聞き取りにくい」という意見についてはどうだろうか。

「フランクと言うなら、球場のインタビュアーの英語の方がよっぽどくだけているので、この点については気になりません。一方で、イントネーションを付けずに淡々と話しているように聞こえるのはその通りですね。確かに少し聞き取りにくい。ただ、問題というほどではありません。そもそも大谷選手自身、ジョークを駆使したり、喜怒哀楽を表に出したりしながら話すタイプじゃないですよね。内容もこう言ってはなんですが、あまりメッセージ性があるわけではないので、通訳の“自分色”が目立たないのはむしろ好印象です」(同)

 一方、後任のアイアトン氏の通訳は「フォーマルで聞き取りやすい英語」だというのが現状でのもっぱらの評判だ。しかし、福原氏はこのアイアトン氏の通訳の方にこそ、

「気がかりに思う箇所がいくつかあった」

 のだという。

 後編【大谷翔平の新通訳「アイアトン氏」に絶賛の嵐も…注目会見であらわになった“2つの危うさ”】では、騒動の後に大谷が初めて報道陣の前に現れた、3月25日の取材対応について振り返り、アイアトン氏の通訳内容を検証する。日本人バイリンガルが「気になった」箇所とは。

デイリー新潮編集部

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