「ユリ・ゲラー」初来日から50年 今なら間違いなく炎上する“スプーン曲げの超能力ブーム”はなぜ起きたか
ユリ・ゲラーという名前を聞いて、今の若い人たちは何を思い浮かべるだろう。彼が初めて日本にやって来たのは1974年2月、ちょうど50年が過ぎた。テレビでスプーン曲げを披露すると、日本中が超能力ブームとなった。
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1974年といえば、田中角栄が金脈問題の責任を取って首相を辞任した年だ。ジャイアンツの長嶋茂雄が「我が巨人軍は永久に不滅です」の言葉と共に引退し、フィリピンのルバング島で独り戦闘を続けていた元日本兵の小野田寛郎が終戦から29年を経て帰国した年でもある。...