「衆院選挙はこの秋に、自民党さん、そのほうが絶対お得ですよ」山口那津男・公明党代表がそう言い切る“本当の意味”

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“常勝関西”で全敗も?

「その影響も少なくないと思います。学会から離れた人ですら池田名誉会長の死にはショックを受けています。そもそも公明党は池田名誉会長が作ったものですし、最も選挙に熱心な方でした。特に地域に根ざしている婦人部(現・女性部)は『池田先生が言われるから頑張ろう』を合言葉に選挙活動を行ってきましたから大変ですね」

 デイリー新潮は今年1月11日に配信した「池田大作氏が亡くなっても創価学会は例年通り『新年勤行会』を盛大に…会員から『喪に服す気はないのか』、そうせざるを得ない事情も」で、総選挙が近いため喪に服すこともなく学会員を鼓舞する上層部を嘆く信者がいると報じた。

「創価学会も公明党も、長いスパンで見ると学会員も公明党票も減っていくことを覚悟していると思います。大量得票が望めなくなりつつある比例区よりも、今後は選挙区で公明党議員を当選させるようにシフトしているのはその焦りの表れです」

 衆院選で連続10期当選の公明党幹事長・石井啓一氏(66)は、中選挙区だった1993年の旧東京5区での初当選を除いて、すべて比例東京ブロックでの当選だったが、次期衆院選では埼玉14区から出馬すると発表。また、参院選の比例区で連続4期当選の山本香苗氏(52)は、次期衆院選で鞍替えして大阪16区から出馬する予定だ。ただし、公明党の現職がいる大阪と兵庫の衆院6選挙区(大阪3、5、6、16区、兵庫2、8区)は、次の選挙で全敗するかもしれないという予測が永田町では流れている。

「“常勝関西”といわれるように、大阪と兵庫の6選挙区では公明党が長く議席を獲得してきましたが、民主党政権が誕生した09年の衆院選では全敗したこともあるので、意外に脆いところもある。学会員の選挙活動の弱体化に加え、次期衆院選では関西で勢力を伸ばす日本維新の会が6選挙区に候補者を立てる予定なので、確かに公明党が全敗する可能性はあるでしょう。そのため山口代表にすれば、自民党総裁戦後の内閣支持率が上向いた時に、なんとしてでも衆院選をやってもらうしかないということでしょう」

デイリー新潮編集部

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