株高で年配者がお金を使い出す? 「個人消費1%増」という試算も
悲観的な見方も
もっとも、株高バンザイと喜んでばかりもいられない。「インフィニティ」のチーフエコノミスト・田代秀敏氏が言う。
「若い世代の人たちほど、必要とするモノやサービスが多いのはどの国でも同じです。家の購入資金や教育費などがそう。本来なら年配者の預金に金利を付けてローンという形で若者に移動させるのが金融の役割ですが、超低金利が続いたことで、お金が動かなくなっているのが今の日本経済なのです」
折しも、日銀がマイナス金利の解除に踏み切ると報じられたばかり。株は上がった。次は、金利のある世界が戻ってくるのか。
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