大谷翔平(29)は水原元通訳に「どこまで口座管理を任せていたのか?」 “7億円盗用”に「マネーマネジャーさえいれば……」と専門家の警鐘

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水原氏は「通訳兼マネジャー」

「大谷選手が水原氏を通訳に指名したのは単なる翻訳者としてだけではなく、アメリカ生活に慣れていたため、マネジャー的な意味合いもあったでしょう。口座管理を委ねたことに大谷選手の不用意さを指摘する声もありましたが、水原氏への信頼の裏返しだったと言えます。特に渡米当初、生活が軌道に乗るまでは水原氏に頼り切っていたはずです。車での送り迎えをはじめ、グラウンド内外での手厚いサポートを思い返すと、口座管理を委ねるのは自然なことだったのではないでしょうか」

 前出の代理人はしかし、ここが今回の問題の起点になったのではないかという。

「これまで報道されてきた水原氏の発言は虚実ない交ぜになっていると思っています。その中で水原氏が大谷選手の口座から8、9回に分けて450万ドルを返済したということは事実なのではないでしょうか。本人以外が自由にできる口座にそれだけの金額があったこと自体は驚きで、大谷選手の水原氏への信頼感と無警戒感が表れてはいますが……」

 水原氏はエンゼルス、ドジャースとの契約交渉にも同席していたとみられる。スポンサーとの契約時にも、その可能性はある。

「大谷選手のお金の流れを全て把握していたとしても不思議ではありません。バレロに加え、いわばもう1人の代理人だったと思います。善意が前提にあれば、それでも機能はしていたのでしょうが……」(同代理人)

水原氏は“全情報”をコントロールできる存在

 水原氏はあらゆることで大谷の窓口だったようだ。今回の問題をスクープした米スポーツ専門局ESPNは取材の際に、まず水原氏に当たっている。大谷は声明で「一平さんはこういった取材があるということを僕には話していなかったし、友人の借金の肩代わりとして支払ったとみんなには話していました。翌日の尋問で、借金は自分がつくったものだと説明し、それを僕が肩代わりしたと代理人に話したそうです。これらは全てがうそだったということです。一平さんは取材依頼のことも僕には伝えていなかったし、代理人にも僕と既にコミュニケーションを取っていたとうそをついていました」としている。

 これら大谷の言葉が真実であれば、水原氏が全ての情報をコントロールできる立場にあった。そして事実を隠蔽するかのように、発言が二転三転したことで混乱を招いたことになる。

 水原氏が違法賭博に手を染め始めたのは2021年ではなく、22年ごろだったと報じられた。大谷は21年まで米国で4年も生活していた。その間に、水原氏に依存しすぎず、金銭管理をする手だてを確立しようとは思わなかったのか。

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