「浮気野郎」と証拠もないのに僕を罵り、夜の営みも拒絶する年下妻はとんでもない嘘つきだった…46歳夫が語る、“現在の生きがい”

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前編【40歳を過ぎて年下女性と結婚したものの…初夜は見事に拒絶、その後、彼女の寝室に忍び込んで聞かされた言い訳に、夫は「それはないだろう」】からのつづき

 清原竜一郎さん(46歳・仮名=以下同)は、4年ほど前、同じ会社の智花さんに半ば押し切られるような形で結婚した。一回り年下の彼女との結婚を周囲は羨み、両親も歓迎したが、悩みは「夜の営み」だった。「したことがない」ことを理由に竜一郎さんを拒む智花さんは、先天的な理由で妊娠しにくい体質だと彼に説明した。悶々とする竜一郎さんは、時に風俗店へと通うようになった。

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 理屈では妻と寄り添いたいと思っても、実際、家庭に戻るとギクシャクしてしまう。それが続けば当然、夫の目は外に向いていく。

「本当に偶然だった。ある日、代休をとったんですがやることがなくて、なんとなくパチンコ屋に行ったんですよ。そうしたらその業界のアイドルだという女の子がいてイベントをやっていた。パチスロライターだとか。そういう人がいるんだと初めて知りました。平日だったからそれほど人が多いわけでもなく、ひとりひとりとしゃべったり握手したりとサービス精神旺盛で、見ているうちに生き生きしていてかわいいなと思っちゃったんです」

 彼女の名前を心に刻んで帰宅した。その後、なんとなく気にしていると、また別のパチンコ屋で彼女の名前を見かけた。

「2ヶ月で3回くらい会ったんですよ。彼女はすごい。僕のことを覚えていてくれたんです。その後はネットで検索して彼女の予定を把握、差し入れを持って会いに行くようになりました。これも“推し活”なんでしょうか。自分がそういうことをするタイプだと思っていなかったので、我ながら驚くような行動でした」

 それまで芸能人のファンとして追っかけをしたこともない。そもそも自分と無関係の芸能人に夢中になってもしかたがないと思っていた。考えてみたら、恋愛も含めて「誰かに夢中になる」ことじたいがなかったのだ。人生、淡々と歩んできた。それでいいと思っていた。

「だけど、誰かに夢中になるって楽しいんですよ。週末、近場でイベントがあれば出かけるようになりました。その彼女、マネージャー的な人はいるんだろうけど、ひとりで行動していることも多くて、話しかけやすい。彼女がネットに書いた記事の感想を手紙に書いて渡したことがあるんですが、すごく喜ばれました」

すんなり「父」の気持ちに…

 あるとき彼女からこっそり「相談したいことがある」と言われた。胸をときめかせながら約束の場所に行くと、つきあっている男性のことでの相談だった。清原さんはお父さんみたいな感じがするのと言われ、初めて彼女の年齢を聞いてみると22歳だという。竜一郎さんは、すんなり「父」の気持ちになった。こんな娘がいたら違う人生があったんだろうなとも思った。

「彼女、父親に縁がない人生だったんだそうです。お母さんはシングルのまま彼女を生んだ。中学のとき母親が男と失踪、彼女は親戚の保護のもと学校に通っていた。いまだに母親とは連絡がとれないんですって。『愛に恵まれなかった。だから愛されていると思うとうれしくなって親しくなって騙されちゃうんだ』と言っていました。そのころつきあっていた男は、彼女にDVを働いていた。彼女はそれも愛情だと思っちゃうんですよ。時間をかけて、それは愛じゃなくて支配だとわかってもらいました。1年がかりでその男を別れたときはほっとしましたね」

 その過程で、彼はその女性とどんどん親しくなっていったが、「父親みたい」と規定されてしまったので恋愛感情はわかなかった。ただひたすら、彼女を「推し」続ける保護者的なファンとして、彼女の事務所の人間にまで信頼されるようになったという。彼の週末は、ほとんど推し活で埋まっていった。

「浮気してるに決まってる」

 結婚して1年足らずでそんな状況になったことを、妻がよく思うはずもない。

「妻は何かがあると思っていたんでしょう。『今度の週末、買い物に行きたいんだけどつきあってくれる?』とやたらと言うようになりました。でも僕は『ごめん、仕事で』と断っていた。推し活をするようになってから、妻に対してはイライラしたり悶々としたりしなくなりました。妻は妻で好きなようにすればいい。ある意味で鷹揚になったけど、裏を返せば妻への関心が極度に低くなった。妻もそれを感じ取っていたんでしょうね」

 鬱屈した性欲は、娘のようなアイドルに向かって清く正しい温情へと変化した。自分でも心穏やかな日々が続いていると思っていたのだが、妻にとってはそうではなかったのだろう。

「あるとき妻から、浮気しているんでしょと言われました。してないよと即答しましたが、妻は『してるに決まってる』と泣き出した。僕はパチスロにちょっとはまっている、これはあくまでも趣味の範囲だと話しました。でも妻は『あなたは、そういうものにはまる人じゃない』と勝手に決めつけているんです」

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