松潤ら旧ジャニーズから既に5人出演も…木村拓哉が大河ドラマに起用されない謎を解く
時代劇に出てはいるが…
それでも、木村は「武士の一分」以降、14年放送のテレビ朝日開局55周年ドラマ「宮本武蔵」では宮本武蔵役、17年公開の映画「無限の住人」では不老不死の肉体を持つ用心棒・万次役、そして、昨年公開の「レジェンド&バタフライ」では織田信長役を演じた。決して時代劇を避けているわけではないようだが……。
「宮本武蔵は、これまで数々の名優が演じていることもありますが、木村版について特に記憶に残っていません。『無限の住人』は16年にSMAPが解散。すっかり木村さんは解散の“戦犯”扱いされたこともあってか、映画自体がコケました。『レジェンド&バタフライ』は製作費が邦画では破格の20億円という力作でしたが、興収は24.7億で大赤字でした。各映画賞でもあまり評価されませんでしたが、見た人の感想はどの作品でも同様で『キムタクはキムタクだった』というもの」(先の映画ライター)
これまで大河に抜てきされた俳優たちは、脚本家や演出家の意見を聞き、自分なりの解釈も交え、演じている人物の人間像が浮かんで来る演技を見せる。それは、本人たちが役作りも踏まえて、かなり資料を読み込むなど、演じる人物について勉強しているからだという。
「木村さんは演じる職業の最低限の知識は勉強したと思いますが、ドリフターズの名物コントであった、『もしもキムタクがこの役を演じたら』に例えれば分かり易いでしょうか。要は、素の部分があふれ出てしまっているのです。どの局も『出ていただくだけでありがたい』という姿勢なので、木村さんに厳しく言える監督や演出家もいなかったのです。あの山田洋次監督ですら、気を遣っていたという話でしたから」(前出・ベテラン記者)
周囲にも少々、問題があったということか。
「NHKの大河スタッフが期待しているのは、長い時間をかけて主人公の人物像を完成させる演技力なのです。NHKサイドが木村さんに対し、どんな歴史上の人物を演じさせてもミスマッチになることが分かっているので、オファーをすることもなったのでしょう。ドラマの1クールや、映画の2時間程度なら見ている方もガマンできるでしょうが、さすがに、1年の長丁場は乗り切れないと思いますね」(先の放送担当記者)