強力なライバルも現れて…「芸能人格付けチェック」に物足りなさを感じるのはなぜか

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 3月26日放送の「芸能人格付けチェックBASIC 春の3時間スペシャル」(テレビ朝日/ABCテレビ制作)の視聴率は12・2%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)。1月7日放送の「芸能人格付けチェック 2024お正月スペシャル」は20・7%(第2部)の高視聴率だったのに、なぜ?

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 MCの浜ちゃん(浜田雅功)はいつも通り元気一杯に“浜田の手作り餃子”をこしらえ、これを選んでしまった出演者たちをテレビ画面から消していった。民放プロデューサーは言う。

「餃子の格付けでは、ミシュランガイドのビブグルマン(星は付いていないが良質な食事ができる店)に選出されている京都の名店『ぎょうざ歩兵』と、全国チェーン『大阪王将』の冷凍餃子、さらに浜田餃子の中から『ぎょうざ歩兵』を当てるというものでした。浜田餃子を選んだ出演者チームはお仕置きとして即座に画面から消えるというルールで、お笑いコンビ・オズワルド、格闘家・魔裟斗とタレント・矢沢心の夫婦、なにわ男子チームなど、挑戦した10人中5人が浜田餃子を選ぶという大波乱で楽しめました」

 浜ちゃんも「俺がミシュラン!」と喜んでいた。

「『お正月スペシャル』のようにウン百万円のワインやウン億円のストラディヴァリウスなどは制作費の都合で出せませんが、生花と柔軟剤の香りを嗅ぎ分ける、結成30周年を迎えるロックバンド・SOPHIAと小学生ガールズバンドの演奏を聴き分けるといった“BASIC”な問題は面白かったです」

 ところが、視聴率はそれほどでもなかった。やはり制作費の違いが視聴率に現れたのか。

「格付けBASIC」にないもの

「制作費は違っても企画自体に差はありません。今年の『お正月スペシャル』には“浜田チャーハン”がありましたから。むしろ、毎年20%前後の数字を取っている正月特番の視聴率が良すぎるという声があり、その理由として『元日のお屠蘇気分で見るから』と言われてきました。ところが、今年は元日に発生した能登半島地震のため放送が7日に延期。それにもかかわらず20・7%を記録し、これまでの定説が覆されたのです」

 では、「お正月スペシャル」と「BASIC」の違いとは?

「決定的な違いは、『BASIC』にはミュージシャンのGACKTがいないことです。元日の放送予定が1週間ずれても20%超の高視聴率だったのは、GACKTの“神判断”が見たいから、あるいは、個人76連勝を続けるGACKTが間違えるところを見たかったからとしか思えません。『お正月スペシャル』は浜田チャーハンとミシュラン一つ星レストラン『メゾン・ド・ユーロン』の海鮮チャーハンの味を比べるというもので、GACKTは『25年間、米を食べていない』と言いつつ、たった米2粒を口にして的中させ、スタジオもSNSも熱狂させたのです」

 もっとも、この時の放送では、GACKTのパートナー・DAIGOが寿司を外したことで初の“映す価値なし”となってしまった。

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