「岸田退陣の引き金」となる“大逆風”下の島根1区補選 自民支持者もサボタージュ…「自民の牙城」で進行する“ステルス”保守分裂選挙
「岸田退陣」の引き金
選挙で実働部隊となる県議などの動きも鈍く、彼らのなかには錦織氏が自身のSNSに“大好物のラーメン”関連の投稿をアップしている点を指し、「危機感が足りない」など不満を漏らす者もいるという。
「錦織氏の事務所開きとなった3月20日、茂木敏充・幹事長が現地入りして檄を飛ばしましたが、いかにも“来てやったぞ”といった態度が透けて見え、県議らの意欲をさらに萎えさせた。岸田首相も遊説に来る予定と聞きますが、いまの状況ではむしろ逆効果。31日には雲南市で小渕優子・選対委員長が演説しましたが、地元有権者の反応はいまひとつで“空気”を変えるまでには至っていない」(同)
岸田首相は起死回生の策として、裏金問題にからむ「不記載」議員のうち、安倍派幹部ら約40人を今週中にも処分して支持回復に繋げる考えだが、地元有権者の多くは「そんな当たり前のことに、なぜそれほどの時間がかかるのか?」と逆に不信の念を強めているという。
「錦織氏が亀井氏に大きく後れを取っている最大の理由は、これまで応援してきた自民支持者が相次ぐ醜聞に嫌気が差し、集会などにも顔を出さず“寝たふり”を決め込んでいることです。今回、負ければ、島根が岸田政権退陣の引き金となりかねない。そんな“引導”を渡すような役回りだけは御免です」(同)
今後は「初の女性総理」として期待を集める上川陽子外相などの現地入りも予定されているというが、それでも“劣勢”は最終盤まで続くと見られている。