私服警察官の顔写真まで…反社組織「ナチュラル」が1500人のスカウトマン管理のため“数千万円かけて”独自開発した「秘密アプリ」

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プレーヤー同士を尾行させて監視し合う「バグ制度」

 さらに下記のような具体的な対策まで。

〈(1)情報の宝庫とされる携帯電話には暗証番号ロックを設定し、取調べでは暗証番号を絶対に言わない。また、不用意にロック解除されることを防ぐため生体認証(顔認証、指紋認証等)は絶対に設定しない(2)会社の情報を絶対に言わない。(3)関係する風俗店に関する情報を絶対に言わない(4)お金の流れ(風俗店の売上げからスカウトバックが組織に支払われていること等)を絶対に言わない。(5)アプリの存在を絶対に言わない〉

〈警察に逮捕されることを前提に取り調べに係る想定問答等のマニュアルを作成し、あらかじめ供述内容(職業は「フリーのスカウト」と言うなど)について申し合わせておき、不起訴処分や略式命令等に夜「早期現場復帰」を画策している〉

「自分の担当の弁護士の先生は必ず覚えておいてください」との注意書きとともに、「A班はB弁護士」などと班ごとの担当弁護士の実名までが記載された画面まである。

 私服警察官の写真もアプリ内で共有する。資料にはアプリに入っていた街中で歩く警官の写真が3枚掲載されてあった。さらに罰金と報酬を課す「バグ制度」と呼ばれるプレーヤー同士で尾行をさせ合う監視制度もあるとしている。

〈プレーヤーに常日頃から尾行に対する意識を持たせ、いざ警察から捜査対象とされた際にすぐに対処できるようにするための訓練として行われているものであり、警察対策の一環である。

掟に違反したら「罰金・反省文。腕立て伏せ」

 掟破りには厳しい罰が待っている。

〈違反者に対して罰金、反省文、腕立て等の制裁を科しているほか、寮における監禁・暴行等を見せしめ的に行うことでその実効性を担保している〉

〈規約違反を密告した者に対しては報奨金を払い、逆に規約違反を黙認した場合は、罰金等の制裁が科せられる〉

 反社組織がITを駆使して内部統制や業務効率化を図る時代になったということか。「ウイルス」とコケにされた警察としては、沽券に関わる事態だろう。壊滅作戦の行方を見守っていきたい。

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