「1時間30万円の高額報酬」 大谷翔平の弁護士は「アンドリュー王子」も担当した“最強の守護神”
北米のプロスポーツ史上、最高額の報酬を得る男が苦境の中で頼ったのは、名うての弁護士二名が代表を務める法律事務所だった。ベラ棒に高い弁護士報酬と引き換えに、あまたの著名人たちを救ってきた両名は、まさに“最強の守護神”と呼ぶにふさわしい。
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ビリー・ワイルダー監督の映画「サンセット大通り」は、米・ロサンゼルス郊外を舞台にハリウッドの光と影を描いた作品だ。窮地の大谷翔平(29)が今回、代理人事務所に指名した「バーク・ブレトラー法律事務所」は、その名作のタイトルを冠する通りの一画、カリフォルニア州ウエストハリウッドに居を構えている。
米国のさる法曹関係者が言う。
「『バーク・ブレトラー』は共同経営者であるパートナー弁護士2名と、その両名に雇用されているアソシエイト弁護士3名で構成する少数精鋭の事務所です。一般人相手の小さな案件は扱わない、ハリウッドのセレブリティー向けのエンターテインメントビジネスなどに強い事務所だと言っていいでしょう」
泥沼離婚騒動でジョニー・デップの弁護を担当
ブレア・バーク弁護士(59)とアンドリュー・ブレトラー弁護士(47)が、2022年12月中旬に立ち上げたばかりの新興の事務所ながら、
「二人はかねてから全米、いや世界的にもその名前が知られた弁護士でした」
とは、ハリウッド事情に詳しい映画ライター。
「バーク弁護士は名門のハーバード・ロースクールに進学し、1990年に法学博士号を取得後、92年に弁護士登録しています。専門は刑事弁護で、俳優のレオナルド・ディカプリオやミュージシャンのマリリン・マンソンなどを顧客に抱えてきたといわれています」
そのバーク弁護士がとりわけ名をはせたのが、俳優ジョニー・デップと女優アンバー・ハードの泥沼離婚劇である。ハードが婚姻時のデップによるDV(家庭内暴力)もあわせて主張した事案だったが、
「バーク弁護士は離婚裁判に至る前の手続きで、警察官らがハードの顔などに暴力が振るわれた形跡はなかったと証言している点を追及。結果、ハードはDVを受けたという訴えを取り下げ、デップとの示談に応じたのです」(同)
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