“10分で4億円が動く超高レートも”“日本人詐欺師も出入り”水原一平が罠にハマったカリフォルニア州の「ポーカーテーブルという魔窟」
被害総額500億円の暗号資産トラブルを起こした日本人ギャンブラーも
このような恐ろしいギャンブルをしている面々はいったい何者なのか。各々、会社経営者、カジノ経営者、投資家、暗号通貨で大儲けした人、プロギャンブラーなどと名乗っているが、中には当然、胡散臭い人間も混じっている。
デイリー新潮が昨年6月に取り上げた日本人男性もその一人だ。男は被害者2万人、被害総額500億円もの暗号投資トラブルを起こした後、アメリカに逃亡した人物で、このカジノのハイレート卓の常連メンバーだった。
しかも、堂々とYouTube配信されるゲームに参加。日本で裁判を起こしている被害者たちを激怒させた。ハスラーカジノでは勝っても負けてもニコニコ笑ってプレイする“グッドプレイヤー”として馴染んでいたが、数カ月後、忽然と姿を消した。
「資産家ぶって大金をかけ続けていましたが結局、破産。最後はプライベートゲームなどで総額50万ドル(約7500万円)もの借金を踏み倒して、ドバイに逃亡しました」(ロサンゼルス在住のポーカープレイヤー)
ボウヤー氏が見抜いた水原氏の“素質”
まさにボウヤー氏のような魑魅魍魎がカリフォルニア州のポーカーテーブルには紛れ込んでいるのである。ポーカー好きでカジノディーラーまで目指していたと言われる水原氏が、実際にどのようなレートでポーカーに興じていたかはわかっていない。だが、前出のポーカープレイヤーはこう予測する。
「水原氏がボウヤー氏と出会ったポーカーゲームも、現役の大リーガーが参加していたのだからそこそこの高レートだったでしょう。いくら大谷翔平の通訳だからと言って、ボウヤー氏がちまちま数十ドル賭けている男を自分が運営するノミ賭博に誘うとは思えません。一緒のテーブルに座って水原氏のギャンブラーとしての“素質”を見抜いて誘ったのではないでしょうか」
日本人の常識では計り知れない狂気のギャンブルが、海の向こうでは繰り広げられているのである。