「障害者の支援や市議選への出馬」「公務員として地元に貢献」 土性沙羅と小鴨由水、二人の女性オリンピアンが明かした「第二の人生」
人々は選手が五輪で見せるパフォーマンスに一喜一憂するが、その評価を背負って先の道を行く彼らの姿に思いを致すことはあまりない。五輪出場で話題を集めた二人の日本人女性トップアスリートは、「第二の人生」をいかにつかみ取り、今、どう生きているだろう。【西所正道/ノンフィクション・ライター】
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〈人には、自分が今歩いている道の横に、並行して走っている人生が必ずある〉
元陸上選手の為末大さんが書いた『諦める力』の一節だ。アスリートは現役の時から引退後に進む別の道を意識すべきだというのだが、これが容易ではない。...