水原一平「違法賭博問題」 会見した大谷翔平はシロ確定でもアメリカ人が抱く違和感の正体
ギャンブル蔓延のMLB
確かにアメリカメディアの報道は“正論”かもしれない。だが友成氏は「いくら正論でも、常に100パーセント支持できるかと言えば、そんなことはありません」と言う。
「アメリカメディアの大谷さんに関する報道を読むと、それこそ違和感を覚えるのも事実です。何しろアメリカでスポーツ賭博は急成長を続けており、日本におけるパチンコ産業の全盛期のように、非常に身近で、市場規模の巨大な一大ギャンブル産業になっているのです。アメリカでは3割を超える若者がスポーツ賭博を楽しんでおり、そこから生まれる巨額の利益はMLBにも大きな恩恵をもたらしています。MLBは大谷さんと水原さんを調査すると発表しましたが、私なんかは『どのツラ下げて言っているんだ』と思ってしまいます」
MLBでは選手の“賭博汚染”もかなりひどいという。もちろん野球賭博は、たとえ公認の胴元であっても、MLB関係者は禁止されている。だが、例えばロッカールームの奥に、カード賭博用の小部屋が用意されている球場すらあるという。
「欧米では社交の手段としてもカードゲームが楽しまれていますが、MLBの選手たちの場合、そんな綺麗事の世界ではありません。正真正銘のバクチです。ポーカーなどで本気で賭け、負け金の支払いを巡って投手と捕手が大ゲンカしたといったエピソードは日常茶飯事です。昭和のプロ野球選手が麻雀を愛していたのを思い出してもらえればいいでしょう。そんな状態なのですから、水原さんのことを悪く言える選手だって、本当は非常に少ないはずなのです」(同・友成氏)
註1:Shohei Ohtani swears he's no gambler. But $4.5 million went missing and no one noticed?(TRONTO STAR:2024年3月25日)
註2:Shohei Ohtani interpreter scandal: 4 remaining questions after Dodgers star tells his side of the story(YAHOO!SPORTS:3月26日)
註3:大谷、盟友に厳しい言葉=米メディアから疑問の声も―大リーグ(時事通信:3月26日)
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