プロレス通「有田哲平」が説く、初心者に“推し”の魅力を教える方法…「いきなり“長州vs藤波”をすすめてはダメなんです!」

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「その業界における一番を見たくなりませんか?」

――とはいえ、ラーメンはジャンルとして確立されていて、なおかつ広大です。興味はあっても、「広すぎて分からない」という人もいると思います。実際、僕はそのすごさがよく分からなくて。

有田:なるほど。そういうときは、僕は「その業界における一番を見たくなりませんか?」って言います。ハマるかハマらないか分からないけど、そんなすごいものを見てみたくないですかって。プロレスだったら誰をすすめます? 「有田哲平の休日はラーメン連食」では、まったくプロレスの話は出てこないですけど、プロレスが分かるライターさんなので、プロレスでたとえましょう。

――個人的なことで言えば、ウィル・オスプレイとかでしょうか。

有田:分かります。オスプレイの試合は、プロレスのすごさが詰まっていますから、ひとまず見てほしくなりますよね。それと同じで、「いったん、ラーメンのすごさを伝えたいから、『飯田商店』に行きましょう」なんです。

――めちゃくちゃ美味しいとは聞きますが、そんな次元にいるんですか!? 俄然、並んででも食べた方がいい気がしてきました。

有田:僕は、「飯田商店」が美味しすぎて、気が付くと街中で「飯田商店」っぽい味を求めていたくらいです。いわゆる丸鶏を使った淡麗系醤油ラーメンと呼ばれるラーメンにハマってしまって、都内のそれ系のお店はほとんど行きつくしたほど。「有田哲平の休日はラーメン連食」では、その集大成として、「飯田商店」のお弟子さんの「Ramen FeeL」(青梅)を訪れたんですよね。で、それとは全く違う味のお店で、今回「船越」(桜上水)にも行ったんです。食べてみたら衝撃で、「なんで、こんな味になるの」って家に戻ってからも、そればっかり考えている自分がいました。僕らの時代で言えば、初代タイガーマスクみたいな感覚だった。見たばかりなのに、すぐにまた見たくなるように、食べたはずなのに「船越」のことばかり考えている。頭から離れなくてどうすりゃいいんだみたいな(笑)。

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