プロレス通「有田哲平」が説く、初心者に“推し”の魅力を教える方法…「いきなり“長州vs藤波”をすすめてはダメなんです!」
「先生」と出会えるかどうかが大きい
「週に3~4杯は食べていた」と語るほど、ラーメンにハマったという有田哲平(くりぃむしちゅー)。BSフジにて放送される「有田哲平の休日はラーメン連食」(3月29日午後9時~9時55分)では、私服姿で行列に並び、黙々と一杯をすする姿が映し出される。ハマったきっかけを問うと、「教えてくれる人の教え方が大きかった」。芸能界屈指のプロレス通でもある有田哲平に、興味を持った人への提案の仕方を聞いた。【我妻弘崇/フリーライター】
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【写真】50歳を過ぎてハマった「ラーメン沼」の魅力を“プロレス”にたとえて、有田さんが語り尽くす!
――有田さんは、出演する「今夜はナゾトレ」(フジ系)の番組プロデューサーを務める赤池洋文さんをきっかけに、ラーメンにハマったとお聞きしました。
有田:赤池さんは、『ラーメンWalker』(KADOKAWA)の百麺人としても活動するラーメン通なんですけど、めちゃくちゃ博識だった。僕が、「こういう味が好きです」って伝えると、2つ3つ当たり前のようにおすすめが出てくる。しかも、そのナビゲートが的確で、実際に訪れてみると美味い。教え上手なので、僕は赤池さんのことを「先生」と呼んでいるくらい。何か新しいことにハマるときって、こういう人に出会えるかどうかも大きいなって、あらためて思いました。
――有田さんも、芸能界屈指のプロレス通として有名です。博識な人が、興味を持ったばかりの人に何かを教える。有田さんが心がけていることもあると思います。
有田:自分が親しくしている人には、やっぱりプロレスをすすめてしまう自分がいる(笑)。共有したいから、プロレスについてあれこれ話すんですけど、「面白いから、ハリーポッター見てみなよ」みたいなノリではいかないわけです、プロレスは。「長州(力)vs藤波(辰爾)、見なよ」とか、「タイガーマスクを見た方がいいよ」とか、「アントニオ猪木vs国際軍団、超面白いから」と言ったところで誰も見やしない。そもそも、人に何かをおすすめするのって難しいじゃないですか。例えばですけど、20代後半くらいの女性がいたとして、「プロレスに興味があるんですけど、どんなものを見たらいいですか?」って聞かれて、何を見せます?
――僕の世代だと、キャッチーかつ魅せるという意味で、武藤(敬司)さんの試合でしょうか。1995年、G1 CLIMAX決勝の武藤vs橋本(真也)とか。
有田:橋本でいいんですか? あの体形に、20代後半の女性が食いついてくれます? 本当にいいんですね?
――……あんこ型過ぎますね。
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