【プロ野球開幕】阪神・岡田監督が巨人・阿部監督に抱く「不気味さ」とは何か

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阿部監督を「知らない」

 岡田監督はオープン戦最下位チームが近年、セ・リーグの覇者となる傾向について言及したが、20年の巨人優勝前を調べてみると、そうとは言い切れない結果も残っていた。

 14年までの過去10年間を見てみると、オープン戦最下位のチームが、そのままペナントレースでも最下位になった例が3例もあった。14年ヤクルト、16年中日、そして18年の阪神だ。また、最下位は免れたとしても、Bクラスに低迷した例は10年間で6例。20年から23年までが「異例」と言えなくもない。

 また、20年以前のオープン戦最下位のチームが優勝したシーズンを探すと、08年巨人まで遡らなければならない。その前は01年の近鉄バファローズだ。

 阪神に限ってだが、前回のオープン戦最下位は18年。同年は最下位だった。交流戦は11位で、12位楽天とのゲーム差は0.5。阪神にとって、オープン戦最下位は良い結果にはなっていない。

「岡田監督は巨人のことを気にしていました。開幕戦でぶつかるからではありません。若い阿部慎之助監督(45)をよく知らないからです。阿部監督がどういう投手継投をしてくるのか、攻撃面でどんな作戦を好むのか。岡田監督は、相手の出方を見て対策を講じていくタイプなので、かえって不気味に感じているようです。その反面、巨人がトレード獲得した高橋礼(28)とは、オープン戦で直接対決する機会にも恵まれたので、警戒している投手は特にいません」(前出・関係者)

 その高橋とは、開幕第3戦での対決が予想されている。今シーズンの岡田采配の一端が見られるのは「対高橋」となりそうだ。

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