【プロ野球開幕】阪神・岡田監督が巨人・阿部監督に抱く「不気味さ」とは何か

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救援陣がマイナスのまま開幕

「監督が優先的に中継ぎ登板させていたのは主に石井大智(26 )と島本浩也(31)でした。オープン戦最終戦後、両投手の調子を上げていくきっかけにしたかったと話していました」(前出・在阪記者)

 その石井と島本が指揮官の期待に応えられなかったのは、24日のオープン戦最終ゲーム。7回、先頭バッターのオリックス・紅林弘太郎(22)を漆原大晟(27)がショートゴロに仕留めると、岡田監督が動いた。左バッターの宗佑磨(27)が打席に向かうと、漆原に代え、左腕・島本を投入。この時点でのスコアは2-3。僅差での好ゲームが続いていた。しかし、その「左バッター対策」で投入した島本が宗、同じく左打ちの森友哉(28 )に連打を食らい、2失点。8回に投入した石井も失点してしまった。

 試合後の岡田監督の第一声は、「オープン戦の収穫? 収穫はあんまりなかったな」。苦笑いを浮かべていたが、その表情は「疲れた」と言わんばかりだった。

「ペナントレース本番なら島本、石井を続投させませんでした。というか、調子の良くない投手をあえて投入する起用はしないはずです」

 チーム関係者はそう言うが、ダブルクローザー構想の岩崎優(32)、ゲラ(28)につなぐセットアッパーへの不安は残った。一方で、オープン戦で好投した岡留英貴(24 )に期待する声も多く聞かれた。セットアッパーとしての実績のある岩貞祐太(32)、若手の浜地真澄(25)の調子も上がってこない。継投策が得意な指揮官は、昨年よりも救援陣がマイナスの状況でシーズンに突入するわけだ。

「もう一人、期待の左腕・門別啓人(19)がいます。先発で使い、大きく育てていく方針ですが、あいにく、先発枠に空きがなく、待機状態です。岩貞たちの調子が戻ってくるまでの間、門別をリリーフで使ってくるのではないかと」(ベテラン担当記者)

 門別はオープン戦2試合6イニングを投げて、ヒットは4本しか打たれていない。失点2は記録しているが、一軍戦力を寝かせておく手はない。岡田監督は「門別のリリーフ論」を否定していたが、対戦カードが一巡する4月16日以降になっても、岡留以外のセットアッパー陣の調子が上がってこなければ、「再考する」のではないだろうか。

「ドジャースに移籍した元オリックスの山本由伸(25)も最初はリリーフでした。短いイニングで強いボールを投げることも、門別にとってプラスの経験になると思いますが」(前出・同)

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