渚は戻って来られるのか? 令和と昭和が舞台の「ふてほど」、実は“平成”の苦労もきちんと描いている

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 今クールのドラマで一番の盛り上がりを見せた「不適切にもほどがある!」(以下「不適切」)が、今夜最終回を迎える。【成馬零一/ドラマ評論家】

 金曜ドラマ(TBS系金曜夜10時枠)で放送されている本作は、昭和61年(1986年)から令和6年(2024年)にやってきた体育教師の小川市郎(阿部サダヲ)が巻き起こす意識低い系タイムスリップコメディだ。

 脚本は宮藤官九郎、プロデュースは磯山晶。「池袋ウエストゲートパーク」(2000年、長瀬智也主演)、「木更津キャッツアイ」(2002年、岡田准一主演)、「俺の家の話」(2021年、長瀬智也主演)といったTBSの名作ドラマを多数手がけてきた2人が、本作では令和のテレビ局を舞台に、ハラスメントやSNSの炎上といった現代社会の問題を「笑い」によって浮き彫りにする痛烈な社会風刺ドラマとなっている。...

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