大谷翔平(29)から水原一平元通訳(39)に“給与支給”はなかったのか? 身の丈以上の“借金”とド軍の“高額年俸”が一致の意味
周辺の金銭感覚に麻痺?
同代理人はこう続ける。
「水原氏は違法賭博に手を出したのは2021年としています。それ以前に生活苦というのは違和感を覚えますね。食費などはシーズン中、基本的にほとんどかからないと思います。大谷のスポンサーから服が支給されたこともありました。衣食に不自由なく、独身だった上に、大谷が派手に遊ぶことはあり得ませんから“ライフスタイルに合わせようと……”という言葉は理解に苦しみます」
理解できることがあるとすれば、グラウンド内外でけた違いの収入を得ていった大谷や、身近にいる他の大リーガーの暮らしぶりなどに金銭感覚を狂わせたことか。
「大谷は年俸6000万~7000万円の最低保障でメジャー生活をスタートしましたが、昨季は3000万ドル(約45億円)まで跳ね上がっています。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では調達に4000万円もするプライベートジェットで帰国しました。大谷が世界的なスター選手に上り詰める過程を一番近くで見ていた水原氏が、自分も、と賭け事にハマって『ギャンブル依存症』になっていったというなら、まだ分かりますが……」
いずれにしても違法ブックメーカーは大谷と極めて近しい水原氏を、信用貸しのツケ払いという明らかに合法とは思えない手法で借金地獄へと転落させていったようだ。
渡米当初、報酬がなかった可能性
そもそも水原氏は球団からとは別に、大谷から給与を得ていなかったのだろうか。水原氏はWBC開催中に選手たちと食事を共にし、その場で年俸を問われると「4000万円から7000万円の間」と答えたという話がある。仮に真実なら、エンゼルス球団支給分の1300万円以外に給与を得ていたことになる。
水原氏が本当に言ったかどうか。そして、たとえ言ったとしても、大谷の会見では嘘の上塗りまでもが発覚しただけに、その信憑性は疑わしい。
「少なくとも渡米当初は大谷からの大きな報酬はなかった可能性があります。大谷は渡米前の日本ハム最終年の推定年俸は2億7000万円。それがエンゼルスでは激減しましたから、通訳を厚遇する余裕はまだなかったでしょう。その後スポンサー収入が増え、年俸が昨季ぐらいまで上がってくると、また違っていたかもしれませんが……」(前出の代理人)
ESPNによると、水原氏は22年末に負けが100万ドル(約1億5000万円)を超え、友人や家族に借金した。23年始めには借金が400万ドル(約6億円)に。昨年10月までに数ヵ月にわたって450万ドルを計8、9回送金し、違法ブックメーカーへの借金を完済したという。
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