「病的なギャンブラー」水原一平氏は対応次第で逮捕の可能性も
いかなる罪に問われる?
水原氏から「巨額の借金」「勝手に口座から送金」などと打ち明けられた大谷は、代理人のみならず弁護士にも連絡し、「これは窃盗と詐欺なので、当局に引き渡す」との報告を受けたという。
水原氏がいかにして大谷の口座に無断でアクセスできたのかは依然、謎なのだが、カリフォルニア州弁護士の資格を持つ東町法律事務所の村尾卓哉弁護士が言うには、
「州法の違法賭博罪の量刑は、1000ドル以下の罰金または6カ月以下の禁固となります。さらに水原氏が、大谷選手の口座管理権限を持たずに不正アクセスして胴元に送金した場合は窃盗罪、口座管理権限を持った上で送金すれば横領罪となり、いずれも州法において1万ドル以下の罰金または3年以下の禁固刑となります」
水原氏の身柄について、米国の法律に詳しい青山学院大学教授の浜辺陽一郎弁護士は、
「賭博罪自体は軽犯罪であり、また水原氏に証拠隠滅や逃亡の恐れがなければ通常、逮捕はされません。ところが窃盗罪となると罪が重くなり、今回は金額も大きいため、もし水原氏が捜査から逃げ続けているとすれば逮捕せざるを得ないでしょう」
3月28日発売の「週刊新潮」では、一連の疑惑を報じた「ロサンゼルス・タイムズ」記者の証言や“最強の弁護士”と呼ばれる大谷の弁護士のプロフィールなどと併せて、12ページにわたって特集している。