既に2024年ベスト? ハマり役だらけで魅力のすべてが“掛け算”の「不適切にもほどがある!」

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 忙(せわ)しない。感覚、感情、記憶、思考回路が忙しないのに、すべての要素がひとつの物語に収斂(しゅうれん)されていく快感に溺れる金曜夜。チビ・ブス・ハゲ・あばずれと、今や禁句どころか死語と化した罵詈雑言を阿部サダヲ&河合優実が演じる父娘が浴びせ合う「不適切にもほどがある!」の話だ。

 昭和10年生まれの父・小川市郎と昭和43年生まれの娘・純子が昭和から令和にタイムトリップ、言葉にできなかった思いを確認し合う感涙の物語が主軸。アベサダは昭和脳の頑固オヤジなのに嫌悪感は皆無。...

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