謝罪しているようでしていない「福原愛さん」の自己弁護グセ たった4分の会見でも見える気の強さ
取材陣を懐柔するテクニック? テニス選手との熱愛発覚の時から繰り返される「後先考えない行動」と「しおらしい謝罪」のセット
一見殊勝な彼女の謝罪スタイルは、現役時代に人気テニス選手との交際が発覚した時から確立したように思う。体を寄せ合いながらデートを楽しみ、路チューする姿を撮られた福原さんの、当時の成績は芳しくなかった。そのためか、取材陣の前で「この度はお騒がせして申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げる映像が残っている。
成績不振のことなのか、交際が発覚したことなのか、それとも両方を指しているのか。「お騒がせして」の内容はいかようにもとれる。ただ、まだ10代の、小さい頃から見知った女性アスリートのいたいけな姿に、メディアの態度は軟化した。「気遣い愛ちゃん」と、無理してカメラの前に出てきた福原さんのことをかばうようなスポーツ紙もあった。
この時のことが成功体験になったかは分からない。しかし福原さんは交際相手ができるたびに舞い上がり、その度にメディアの前に神妙な顔で出てきて好感度を上げるというのを繰り返している。江さんとの結婚時は「キス100回」を中国のリアリティー番組で見せつけ、ネットは大荒れに。数カ月後に楚々としたワンピース姿で引退会見を行い、「(泣き虫愛ちゃんというあだ名に反発していたものの)やっぱり泣き虫。なので『泣き虫愛ちゃんだよ』って言いたい」とほほ笑み、取材陣をメロメロにしていた。
しかしその3年後に、福原さんの朝帰り不倫が発覚する。既婚者と密着してデートを楽しみ、ホテルと自宅に連泊した姿が写真誌に掲載されてしまった。福原さんは、「仕事で悩んでいたが社会人経験がないため、先輩に相談していただけ」と約500文字にわたって切々と無実を訴える文書を発表。カメラの前に立たずとも、直筆で長文をつづるという方法を選ぶのがなんとも彼女らしい。広末涼子さんのラブレターしかり、女性有名人の直筆メッセージに心打たれないオジサンはいない。
しかし「泊まったが部屋は別」と言われても、家族を置いて別の男性と連泊する行動は、さすがに福原さんとじっこんのメディアもかばいきれなかった。翌年には男性宛てのラブレターがあったことも発覚。やはり直筆だったようだが、男性側の元妻によって裁判にもなりかけ、福原さんの好感度は急落し続けた。
同時期に江さんのモラハラ疑惑もささやかれており、離婚についての話し合いも同時進行していたという。結局今も、不貞やモラハラの真相は明らかになっていない。というより、形だけ謝るが本当のことは絶対に話さないという態度こそ、福原さんの気の強さやプライドを守る生き方を示しているのではないだろうか。そしてその気の強さやプライドの高さこそが、メダリストになれるほどの強さの源泉でもあることは否定できないのである。
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