芸人初のテレビ司会をつとめた萩本欽一 意外と知られていない“革命的な功績”とは何か
香取慎吾は「すごい宝物」
また、萩本は共演するタレントを選ぶ際にも独自の基準を持っていた。素人と同じように、自然な反応ができるような人材も積極的に起用した。いわゆる「天然キャラ」と呼ばれるような人を番組に引っ張り出して、話を振り、ツッコミをいれることでその個性を引き出していった。
「仮装大賞」で共に司会を務めている香取も、萩本に見いだされた人物の1人だ。1994年に始まった「よ!大将みっけ」(フジテレビ系)という番組で、萩本は香取と初めて共演して、その才能に惚れ込んだ。そして、番組の打ち上げではスタッフの前で「この番組は終わってしまうけど、すごい宝物を見つけた。慎吾は見栄晴を超えました」と語ったという。
SMAPが解散して、香取が事務所を移籍した際には「仮装大賞」の存続も危ぶまれていた。しかし、結果的には番組は残り、香取の出演も継続することになった。おそらく、ここにも萩本の意向が反映されていると考えられる。「仮装大賞」は、萩本と香取の絆で成り立っている番組なのだ。
今回の「仮装大賞」は、ビデオリサーチが発表する「週間高視聴率番組(個人全体)」でも3位にランクインして、高視聴率を記録した。「視聴率100%男」の栄光の歴史はまだ終わっていない。
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