別居報告でネット騒然 「1億人の妹」国民的アイドルの今 YouTube&107つの資格&ボランティア
ボランティアのために資格取得
被災した方の中には1年以上、ショックやストレスなどで言葉が一言も出なくなった方もいらっしゃいます。その方には足のもみほぐしやリラクゼーションをやりながら、心が開いた時には、さり気なくカウンセリングするんです。ボソボソっと話してくれた言葉に、大切なヒントがあったりしますから。
私の両親からは、「ボランティアっていうのは特別なことではなくて、困っている人がいたら、困っていない人が助けるんだよ」と教えてもらいました。その両親の背中を見てきましたので、ボランティアを特別なことだと思ってないんです。
現在、107つの資格を持っているんですが、もともとはボランティアのために取ったものです。心理カウンセラー、認知行動療法士、フットリフレクソロジスト…。いろんな資格の知識と技術を、相手の状態によって、使い分けたり、アレンジして使ったりしています。その人だけのオーダーメイドの施術を心がけています。
資格を取り始めたのは09年から。 その後、コロナ禍で仕事がなくなって、取りたかった資格の勉強に充てよう、どうせなら今持っている資格からプラス100の資格を取ろうと自身のYouTubeチャンネルで宣言して1年で100資格を取得しました。中には、キャンプに関する資格も持っています。災害が起きた時に、いかに自力で過ごせるかという思いもあって取りました。自分の怒りをコントロールするために、アンガーコントロールの資格も取りましたね。
何かを学ぼうとするエネルギーの源は、幼少期のころにいじめにあったことです。ほとんど学校に行かなかったので、きちんと教育を受けたことがない。ですから、学生として勉強することが今になって楽しくてしょうがないんです。
講演テーマの多くはメンタルヘルスケア
最近は、講演会の活動にも力を入れています。テーマはメンタルヘルスケアが多いです。パニック症になって克服した体験談から「私はこういう風に対処しました」というお話をすることもあります。
いまだに、病気に対する偏見や差別があるので、そういうものではないよということを伝えています。自分のことを知ってもらうことで、少しでも気持ちが楽になる方がいればいいなと思っています。
ある日体調が悪く、このまま何も出来なくなるのかと塞ぎ込んでいると、ふと携帯電話なら寝たままでも操作出来ると思い立ち、自分のメールアドレスをブログに公開したことがありました。パニック症のお悩みやさまざまな相談が寄せられました。中には命にかかわるような相談もあり、自身の体験談だけでは対応しきれないと思い、より専門的な知識を学ぶために学校に通って心理カウンセラーの資格を取得しました。
今は俳優業のほかに、ボランティア活動、107つの資格、YouTubeの3つがリンクするような形で、日々活動しています。YouTubeには、心理学のコーナーもあるので、こういう考え方があるんだ、こんな風に対処したら気持ちが楽になるのか、と知ってもらえるとうれしいですね。
後編【13歳でデビュー、32歳で事務所消滅、40歳でパニック症…「54歳の奇跡」と言われた国民的アイドルの波乱万丈】へつづく