「こんなに人気者になるとは世の中不思議なもんだよ」、終の棲家は新宿の都営住宅…“金網デスマッチの鬼”と呼ばれた「ラッシャー木村」の実像
前回、紹介したアントニオ猪木(1943~2022)の好敵手でした。試合はどれも名勝負。見事にヒールを演じたため、ファンの罵声を浴び、モノを投げ込まれながらも試合を続けました。ラッシャー木村(1941~2010)。晩年、その人柄が知られるようになると、誰もが木村の素顔を知りたがりました。朝日新聞の編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今回は知られざる「金網デスマッチの鬼」の素顔です。...