世界ランク1位でも…シェフラーが“タイガー・ウッズの後釜”になれそうにない理由

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今季初戦はインフルエンザで途中棄権

 そんな世界ランキング1位の動向を目にすると、PGAツアーが頼りにすべきはやはりウッズなのだろうと思えてくる。

 しかし、ウッズの姿は「第5のメジャー」プレーヤーズ選手権には無かった。

 昨年末にウッズは「2024年は毎月1試合のペースで試合に出るつもりだ」と笑顔で宣言。交通事故で重傷を負った右足は「もう痛みはないし、問題は無い」と言い切り、「優勝を狙う」「メジャー大会で再び勝ちたい」と戦意を漲らせていた。

 しかし、彼の今季初戦となった2月のジェネシス招待では、インフルエンザにかかって体調不良となり、2日目に途中棄権。今季2試合目となるはずだったプレーヤーズ選手権は、出場資格はあったもののエントリーを行なわず、米メディアはこぞって「なぜウッズは出ないのか?」と首を傾げた。

 巷では、ウッズが前週の金曜日の午後5時(東部時間)までという「エントリーの締め切りをミスった」と噂されている。だが、「あのウッズのことだから、心身の状態が万全ではない以上は出場しないという苦渋の決断を下したのかもしれない」とも推測されており、真意はいまなおわからない。

いつまで出場できるのか?

 それはさておき、米メディアが懸念しているのは、果たしてウッズはいつまでプレーヤーズ選手権に出場することができるのかという点だ。

 ウッズは2019年のマスターズで優勝したことで、向こう5年間のプレーヤーズ選手権の出場資格を手に入れ、本来ならその資格は今年の大会をもって期限切れとなる。

 しかし、コロナ禍で2020年大会が中止されたため、ウッズのシード権も1年延長されるのなら、来年大会までは出場することができる。

 だが、そこから先は、すっかり地に落ちてしまった世界ランキングやフェデックスカップランキングをどうにかして急上昇させるか、PGAツアーの大会やメジャー大会で優勝しない限り、ウッズが「第5のメジャー」に出ることはもはや叶わない。

 早くも米メディアはPGAツアーのジェイ・モナハン会長に「ウッズに特別招待を出すつもりはないのか?」と迫った。モナハン会長いわく「出したとしても、タイガーは受け取らないだろう」。

 その通り。お情けで特別招待をオファーされて試合に出るウッズではないと私も思う。しかし、そうなると、ウッズの姿が「第5のメジャー」で見られなくなるのは時間の問題ということになる。

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