「こたつ記事」「見ていないアンチ」に振り回され… 「ふてほど」が描くテレビ業界の深刻な悩み

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 今であれば「不適切」とされるセクハラパワハラの常習者・小川市郎(50)が、令和と昭和の時代を行き来して、それぞれの一長一短を考えるドラマ「不適切にもほどがある!」(ふてほど)もいよいよクライマックスである。コミカルな小ネタで笑わせつつ見る者に「あなたはどう考える?」と問いかける同作。名手・宮藤官九郎の脚本は早くも今年度のドラマナンバーワンという呼び声も高い。【水島宏明/ジャーナリスト・上智大学文学部新聞学科教授】

 昭和61年(1986年)と令和6年(2024年)の38年の時空を隔て、日本社会や人々の考え方も大きく変わった。...

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