センバツ出場校で「野球留学生」が多い高校はどこか 登録選手20人のうち19人というケースも
トップ5は全て私立高
これを使って、「ベンチ入り選手に占める、野球留学生の可能性がある部員の割合」を計算してみた。保護者の転勤などで引っ越した部員も含まれている可能性はあるが、それも1人とか2人だろう。10人とか15人という高校では、野球留学生を積極的に受け入れている可能性が高い。では、トップ5をご覧いただこう。
【1位】95・0%
日本航空高等学校石川(石川県輪島市)
【2位】90・0%
高崎健康福祉大学高崎高等学校(群馬県高崎市)
京都国際中学校・高等学校(京都府京都市)
【4位】85・0%
山梨学院中学高等学校(山梨県甲府市)
創志学園高等学校(岡山県岡山市)
トップ5のうち、全てが私立の高校だった。1位の日本航空石川はベンチ入りした20人のうち、石川県の中学校を卒業した部員は1人だけだった。富山県の中学校を卒業した部員が4人と最も多く、次は兵庫県の3人、大阪府と福岡県が2人ずつだった。
2位の健大高崎は群馬県の中学校を卒業した部員は2人。東京都の中学校を卒業した部員が6人と最も多く、続いて北海道、神奈川県、栃木県が2人ずつだった。
同じ2位の京都国際中学校・高等学校は前身が在日韓国人向けの民族学校。大韓民国からも正規の学校として認可されており、2004年度から一般に門戸が開かれた。最多は大阪府で7人、滋賀県が3人、兵庫県と北海道が2人ずつだった。
異色の熊本国府
4位の山梨学院は、山梨県の中学校を卒業した部員は3人。最多は岐阜県の4人で、東京都と神奈川県が3人ずつだった。同じ4位の創志学園は、最多が大阪府の7人で、兵庫県が5人と続いた。
一方、ベンチ入りした部員のうち、学校の所在地とは異なる都道府県の中学校を卒業した部員は0人という野球部は6校あり、公立が5校、私立が1校だった。また21世紀枠の2校も、この中に入っている。北から順にご紹介しよう。
◆北海道別海高校(北海道別海町)※道立、21世紀枠
◆三重県立宇治山田商業高等学校(三重県伊勢市)
◆和歌山県立田辺高等学校(和歌山県田辺市)※21世紀枠
◆和歌山県立耐久高等学校(和歌山県湯浅町)
◆徳島県立阿南光高等学校(徳島県阿南市)
◆熊本国府高等学校(熊本県熊本市)※私立
ちなみに熊本国府は私立校で0人という珍しいケースで、公式ガイドブックにも「部員全員が熊本県内出身者」、「私立校ながら熊本県内の選手のみで、中学の軟式野球経験者が多数を占める」と明記されている。