「VIP席36万円」韓国で来月開催、日本人セクシー女優9人出演の「ファンイベント」に現地女性団体が猛抗議「埼玉の水着撮影会に似た騒ぎに」
VIP客はフルコース料理を女優と満喫、プレゼント抽選会も
2部(午後7時30分から9時)は酒や軽食を楽しみながらのDJパーティとなる。会場内に設けられた約30のブースでは、各女優の作品やグッズの物販も行われる。
最大の目玉は、土日各100枚ずつ販売される別売りの「フォトチケット」(7万ウォン、約8000円)。1分10秒間、お気に入りの女優と一緒にツーショット写真を撮影したり色紙にサインを書いてもらえる。さらに、もっと目当ての女優に近づきたいという“欲張りな客”には「VIPチケット」も用意。1日15人限定で、その額なんと320万ウォン(約36万円)だ。
「VIP客は公式イベントが終了した午後7時30分から2時間、別会場となるホテルのレストランで9人の女優と一緒に食事を楽しめます。土曜日は韓国料理、日曜日は洋食のフルコース。個別の写真撮影もOKで、9人がこの日のために日本から持ち寄ったプレゼントのくじ引き大会なども行われる予定です」
こんな好きモノ向けの“お祭り”が韓国で行われることに驚かされるばかりであるが、これに待ったをかけたのが地元の女性団体と市民団体である。
「男性の性欲を解消するために性売買を自然に作る文化を助長する空間、女性を性搾取する場に過ぎない」
「女性の性を搾取し、商品化する行事開催を直ちに中止せよ」
中央日報によれば、声をあげたのは「水原女性の電話」など7つの女性団体で構成される「水原女性団体ネットワーク」と約30の市民団体が集まった「水原市民社会団体協議会」。3月12日、水原駅前広場に約200人が集まってイベントの中止を求める抗議活動を行なった。
ホームページがサイバー攻撃を受けた
前出の主催者関係者もその模様を目撃していた。
「ほとんどが女性で、『差別のない世の中に』と書かれた揃いの紫のタオルを振り回しながら、『性表現の規制をもっと強化しろ』などと叫んでいました」
主要メディアは抗議活動を一斉に報道。市役所や警察に中止を求める抗議の電話が殺到する騒ぎになった。昨年6月、埼玉県営プールで開催予定だった水着撮影会に、日本共産党埼玉県議団が『性の商品化を目的とした興業を公共の場で行うのはふさわしくない』などと抗議し、急遽中止に追い込まれた騒ぎを彷彿とさせる展開である。
関係者によれば、主催団体のホームページが何物かによってサイバー攻撃を受け、サーバーがダウンしてしまう被害まで生じているという。だが、主催者側は予定通り開催する構えだ。
「そもそも法律に反するようないかがわしいことをするわけでもないので、何一つ言われる筋合いがありません。我々が借りるのは民間が運営する施設なので、役所も警察も『こちらに言われても困る』と話している。むしろ、注目されたことでチケットの売れ行きが良くなった。サーバーがダウンしたため、一時手作業で客と連絡を取り合うなどの混乱が生じましたが、すでに新しいサイトを立ち上げるなどして対応しています」(前出・主催者関係者)
関係者は「抗議活動は世論の支持を得られていない」とも訴える。
韓国は儒教の国で、1970代までは街中でミニスカートの丈が短いと警察が取り締まりを行なっていたくらい性に厳格な社会だった。セクシー系動画も厳しく規制され、本番行為はアウト、モザイクを入れること自体が許されなかった。
一方、2000年代に入ると「n番部屋事件」などの陰湿な性犯罪が社会問題化。デジタル動画を男女間の“リベンジ”や脅迫に利用する手口の犯罪が横行した。こうした犯罪を防ぐためにもセクシー系動画に対する規制を緩和すべきという声が高まり、2018年にモザイク処理した動画の流通を認める法改正が行われた。
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