センバツ “父は元中日投手”八戸学院光星エース、洗平比呂が「156球」の大熱投! スカウトも熱視線「高校生左腕で上位クラス」と高評価

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2回戦の相手は「昨秋の神宮大会王者」

 パ・リーグ球団のスカウトは、洗平の投球について、以下のように話してくれた。

「昨年の夏に比べて、ストレートも変化球も良くなっていると思います。まず腕の振りがいいですよね。少しテイクバックが大きくて、遅れて腕が出てくるのでバッターから見るとタイミングが取りづらいです。指先の感覚も良さそうに見えますね。少し球数は多くなりましたけど、ストレートでも変化球でもカウントがとれて、色んなパターンで勝負することができる。春の時点で、これだけ投げられれば十分だと思います。スピードもまだまだ速くなりそうですし、高校生の左ピッチャーとしては上位ですね」

 スカウト陣は、注目の投手が登場するとその球筋を確かめようと、放送席の後ろの通路からしばらく立ち見するというのが甲子園ではよく見られる光景だが、この日は洗平が投げている時にその姿が最も多かった。それだけスカウト陣の注目度が高い証拠と言えるだろう。

 次の2回戦の相手は、昨秋の明治神宮大会で優勝を果たしている星稜(石川)に決まった。初戦に続く強豪校との対決となるが、本来の投球ができれば抑え込むことができる可能性も高いはずだ。洗平自身も次戦について「チャレンジャーという姿勢で全員で勝ちたいです」と話している。昨年秋の神宮大会王者を相手のどんなピッチングを見せてくれるのか。ぜひ注目してもらいたい。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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