「三幸製菓」6人死亡火災の背景に“父子相剋” 創業者の名誉会長が「強制入院」させられていた

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強制入院

 時を同じくして、富一郎氏は会長を実質的に解任され名誉会長へと追いやられている。

「時たま、富一郎さんは心臓の心房が痙攣する不整脈の一種である心房細動を発症したり、高齢者特有のせん妄症状が現れることがありました。しかし、認知症と診断されたわけではなかった。ところが、元保さんは“痴呆になった”と触れ回り、 “お役御免”にしたのです」

 しかも、それだけに留まらず、富一郎氏は精神科病院に「強制入院」させられたのだ。

「22年4月、富一郎さんに離婚問題が持ち上がりました。弁護士に“1週間前に妻が家を出て、行方不明で事故に遭っていないか心配。しかし、もし私と一緒にいるのが嫌なら、妻との離婚も考えなければならない”と対処を依頼した。そこで、弁護士が家政婦に訊いたところ、富一郎さんが暴力を振るったために妻は家出をし、長女の元に身を寄せていると。一方、富一郎さんは暴力を否定したため、弁護士は長女に事情を訊ねることにしました」

「週刊新潮」2024年3月21日号「MONEY」欄の有料版では、富一郎氏が精神科病院に「強制入院」させられる過程を詳報する。なお、三幸製菓は、「個人情報にかかわりますので、回答を控えさせていただきます」とのことだった。

週刊新潮 2024年3月21日号掲載

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