「自民党の“アキレス腱”が…」 下村博文氏の政倫審での発言が注目される二つの理由

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「安倍派の内情や森さんの関与の有無を明かせば…」

 もっとも、下村氏は「事実と異なる」と反論したが、もはや二人の確執は修復不可能なレベルとされる。

 その下村氏は、「私自身はしっかりと説明を果たす準備をしている」とし、今月3日に党幹部へ政倫審に出席する意向を伝えている。

「それがその後は“申し出るのか”との問いに“党の了解を得られたら……”とはぐらかしてばかり。7日の〈下村氏出席見送り〉との報道には“あれは誤報だ”と火消しに大慌てでした」

 業を煮やす野党は「(下村氏の政倫審が)セットされないのは自民党の無言の圧力だ」(立民・泉健太代表)と憤っていた。が、政権幹部は冷ややかだ。

「下村さんは小選挙区で9回連続当選中ですが、裏金事件の影響で、次の選挙での公明票の離反に危機感を募らせている。安倍派の内情や森さんの関与の有無を明かせば有権者へのアピールにはなりますが、党では裏切り者ですね」

 12日に政倫審への出席を申し出た下村氏。これぞ令和版“国会の爆弾男”か。

週刊新潮 2024年3月21日号掲載

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