茂木敏充幹事長に新たな“裏金疑惑”が 「ランチにしか見えない支出」が3年間で400件以上も
単なるランチにしか見えない支出
たとえば17年は東京・港区でカレーなどを提供するレストランカフェ「A」の6回総額1万7543円を筆頭に、麻婆豆腐専門チェーンの「陳麻婆豆腐赤坂東急プラザ店」(現在閉店)3回総額1万1000円、カレー専門店「デリー銀座店」3回総額1万3300円といった具合。
また18年も「A」6回総額2万1580円、「デリー赤坂店」(現在閉店)4回総額1万8380円のほか、「デリー銀座店」2回総額9410円などが並ぶ。
さらに19年になると、スープカレー熱が高まったのか「札幌ドミニカ銀座店」8回総額3万840円に加えて、「陳麻婆豆腐赤坂東急プラザ店」7回総額2万2000円やテイクアウト専門の港区のカレー店「B」を6回総額3万9150円分も利用しているのである。とりわけテイクアウトなどは単なるランチではないのか……。
自民党関係者が苦笑しながら語る。
「茂木氏はヘビースモーカーで有名で、官僚が作成した“トリセツ”には“あらゆる場所で(煙草を)吸える環境を最大限整える”と記されていたほど。その同じメモに“辛いものも好き”と明記されていたことからも、茂木氏は辛いモノが本当に大好きなのでしょう」
つまり、本来は政治活動のために使う政治資金で好みの「辛いモノ」を提供する店を繰り返し利用していたのではないかという“私的利用”の疑いが濃厚なのである。後編では飲食店の領収書の宛名が各店舗の手書きではなく、ハンコで捺印されている問題について報じる。