埼玉大は入試で2年前と同じ問題を出題…その狙いは? 今後も過去問の活用が増える根拠

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増える?過去問活用

 宣言に参画していない旧帝大では「大学の先生の専門の内容が入試問題に出ることも多い。ただ問題を解くだけではなく、大学がどんな学生に来てほしいかが如実に出ている」とし、大学によってそれぞれの出題傾向があると説明。宣言参画大学間では「出題傾向が似た大学などもあるはずで、そうした大学間では過去問の活用もしやすいはず」とみる。

「大学としては受験問題に差をつける選別性を入れなくてはいけない半面、きちんと受験者の学力を測らなくてはならない面もある。そのバランスがうまく取れていない大学は多い印象だ」と伊藤氏。「そうした目的に適う入試問題を作るには時間と労力がかかる。規模の小さい地方の私立大学などは問題作成に困っているのではないか。他大学の過去問を参考にしながら入試問題が作られることは今後も実態として増えていきそうだ」と話している。

デイリー新潮編集部

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