「今月会おうと約束していたのに…」 鳥山明さんの元アシスタントが明かす、最後のやりとり

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長者番付の常連

 不世出のクリエイターとして名をはせ、巨万の富を築いたことでも知られる鳥山さんは81年、申告所得額5億3924万円で長者番付の「文化人部門」1位となり、翌年も6億4745万円でトップ。その後も長らく番付の常連であり、

「82年末には地元の愛知県清洲町(現・清須市)に、現在の自宅である延べ床面積約340平方メートルの2階建てを新築(土地は約870平方メートル)。現地では『アラレちゃん御殿』と呼ばれてきました。84年にはジャンプで『ドラゴンボール』の連載が始まり、これまで全世界で単行本累計2億6000万部を発行。アニメやゲームなど、同作関連の売上高はトータルで実に230億ドル(約3兆4000億円)以上とみられます」(前出デスク)

 漫画と並行してゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインも手掛け、96年には3階建て約326平方メートルを増築している。

有名人となった戸惑い

 一方で2017年には、ある「騒動」に見舞われる。タックスヘイブン(租税回避)の関連資料「パラダイス文書」によって、米国に設立された不動産リースの投資事業組合に00年、12人の日本人が出資したことが判明。鳥山さんが含まれていたと報じられたのだ。

「鳥山さんは取材に『税務面はおまかせにしていますのでお話しできることはありません』と回答。またこの時、写真誌『フラッシュ』が直撃取材を行い、久々に近影が報じられたのでした」(同)

 かつて83年には「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演、有名人となった戸惑いを口にしていたのだが、

「ドラゴンボール連載中からメディア露出を避ける傾向が強まり、近影に代わって、ガスマスクを着けた自画像イラストがもっぱら用いられてきました」(同)

 後編では、同級生や長年の知人が明かした、知られざる人柄について詳報する。

週刊新潮 2024年3月21日号掲載

特集「『ドラゴンボール』への願いも虚しく…『鳥山明』謎のベールに包まれた“地元愛生活”」より

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