元副社長がついに逮捕、西山ファーム詐欺事件で広告塔を務めていた「紗栄子」の釈明

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自転車操業が常態化

 愛知県警の捜査などによると、最終的な被害者の数は900人を超える。約133億円を集めたことが判明しており、得た金を配当に回す自転車操業が常態化していた。

「結局、配当は滞り、大半は返金されないままでした。週刊新潮の記事が出た約5か月後、西山ファームは19年10月に破産手続きに入りました。愛知県警は21年10月に元幹部など5人を詐欺容疑で逮捕しましたが、この中に山崎容疑者は含まれていませんでした。彼は20年2月に香港へ出国し、行方をくらませていたのです」

 共同通信の記事によると、山崎容疑者はその後、タイ、アラブ首長国連邦、ブルガリア、トルコを経て21年4月、空路でインドネシアに入国。「フクダ」の偽名を使い首都ジャカルタで暮らしていたという(註)。

「外務省は22年の2月、山崎容疑者のパスポートを失効させました。そのため、以後は不法滞在となりました。インドネシア当局によると、1月31日にマレーシアの国境付近で『密航者がいる』との通報があり、マレーシアに向かうボートを海上で警察が発見し、山崎容疑者を拘束しました。警察の聞き取りに『ハタナカ・ハジメ』という偽名を名乗ったそうです」(同・記者)

註:「西山ファーム」元幹部を拘束 出国4年、潜伏先インドネシアで(共同通信・2月21日)

デイリー新潮編集部

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