“悪童”マッケンローを変えた「伝説の一戦」 観客の心をつかんだウィンブルドン(小林信也)

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“悪童”ジョン・マッケンロー(米)が登場したのは1977年。18歳で全仏オープン混合ダブルスに優勝。直後のウィンブルドンには予選から出て4強、準決勝で当時世界1位のジミー・コナーズ(米)に敗れたが、世界に鮮烈な印象を与えた。

 相手に背中を見せるほど上体をひねって打つサービス。果敢にネットに飛び出しボレーを決める。ストロークは突っ立って打つ。すべてが個性的で革新的。その上、とびきり行儀が悪かった。

 準々決勝の第1セットをタイブレークで落とした時、マッケンローは太腿にラケットを載せ、両手でへし折ろうとした。...

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